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東京2020大会のサーフィン競技会場 釣ヶ崎海岸の今

一宮   5190
  2020/1/8
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東京2020大会まで、200日を切った。
サーフィン競技の会場となった千葉県長生郡一宮町の釣ヶ崎海岸周辺は、駐車場・トイレ及休憩所・植栽工事の真っ最中。
ここは太平洋のアカウミガメの産卵北限域に位置する重要な場所でもあり、環境への配慮をした自然に優しい会場となりそうだ。

2020年1月5日、釣ヶ崎海岸

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2020年1月5日 釣ヶ崎海岸 鳥居から海を望む
お正月休みの最後の日曜日、お天気が良い割に人は少ない。さすがに海の水が冷たい。
釣ヶ崎海岸では「サーフィンを楽しみたい!」という人たちが今日も海の中。
波が来るたびに波に乗り、立ち上がる黒いウエットスーツの人影が浮かぶ。
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2019年7月10日、東京2020大会のテストイベント前の砂浜にアカウミガメが上陸し、卵を産んで海へ帰っていった。
東京から電車で1時間、都心に近い千葉県の砂浜が、大きな野生生物アカウミガメの産卵地であることを知らない人も多い。
五輪会場として注目を浴びている場所とあって、新聞・TVなどで取り上げられ、子ガメの誕生を伝えたいと3ヶ月に及ぶ動物番組の密着取材もおこなわれた。
ウミガメが産卵に選ぶような自然豊かな場所だからこそ、自然の波を利用したサーフィンを人間も楽しめるのだ。この自然を守っていくことは人間にとっても重要なことだ。

持続可能性に配慮した大会運営は、東京2020大会のテーマのひとつ

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釣ヶ崎海岸にある鳥居の南に設置されたトイレと休憩所は現在、アカウミガメの子ガメが生まれて海へ帰っていくことを阻害しないよう、壁や屋根に光らないようなものが使用されている。
砂から這い出て海へと向かうために子ガメには光へ向かう(真っ暗な海岸では、波打つ海がほんのり明るい)性質が備わっていて、陸側に光があると海へ向かわずに、その光の方へと向かってしまうためだ。昨年、釣ヶ崎海岸駐車場に設置してある自動販売機の夜間の照明が消されたのも子ガメへの配慮だった。
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自然環境に配慮する優しい町、一宮町の釣ヶ崎海岸で、今年もまたウミガメが産卵して、子ガメが誕生する中で、世界中のスペシャリストが集まり、東京2020大会が開催され、素晴らしいサーフィンの技が競われるのは、本当に楽しみだ。
昨年は一宮町の約7㎞の海岸砂浜で、アカウミガメの上陸は5回、その全ての場所で産卵を確認。東京2020大会会場での産卵で注目され、たくさんの人が見守っていた釣ヶ崎海岸のアカウミガメの卵からは、残念ながら子ガメの誕生はなかった。産卵直後からの気温の低さが卵の成長を止めてしまっていたようだ。
その他の4ヶ所の産卵場所のうち、2ヶ所からは約160匹ほどの子ガメの誕生が確認されている。
一宮ウミガメチャンネル
一宮ウミガメチャンネル
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