ちばとぴ!タウン
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LOVES COMPANY 株式会社
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2020/5/24  -  №4027   835

特集『ブルーシートで台風復興支援』(後編) /オール千葉で進めるブルーシード大作戦!一枚一枚手作業でバッグに 復興の種は大きな花を咲かせる

1枚1枚丁寧に洗っているのは…そう、ブルーシート。
去年の台風で損壊した家屋の屋根などに被せられていたシートです。

このブルーシートを復興の種にしようと、今進められているのが“ブルーシード大作戦”。
使用済みのブルーシートを回収、洗浄、縫製し、なんと“かばん”を製作。
その売り上げの一部を、被災地の復興に充てようというプロジェクトです。

グロリア 永井實 社長
「(裁断作業しながら)普通の布と違って、これは空気を吸わないので、重ねて裁断するのは難しい。手作業するしかない」

南房総市にある縫製加工業「グロリア」。
全国の警察など官公庁の制服や、ユニフォームの製造を手掛けています。
“オール千葉”で行われている今回のプロジェクト、グロリアは中核となる“縫製作業”を担います。

泉水はる佳チバテレアナウンサー
「最初ブルーシートを使ってバッグ作りをしてもらえますか?という話が来た時はどう思いました?」
永井社長
「実際(作業が大変なので)あまりやりたいと思う仕事ではなかったですが…」
「地元の災害の状況や、屋根にかけたブルーシートを再利用できるということで、一部でも協力できればと(参加した)」

通常の生地と違い、厚手で滑りやすいブルーシート。裁断の工程も職人の熟練の技が光ります。
寸法通りに裁断したブルーシートをさらに丈夫にするため、裏地をつけていきます。

永井社長
「強度も保たないといけないので、普通の裏地用の布よりもさらに丈夫な表地用の布を使っている。しっかり縫い合わせを正確にやっていかないといけない」

またグロリアは4月、市内のマスク不足に一役買えればと、シャツ用の布で作ったマスクを南房総市に寄贈。
地元企業として様々な地域貢献活動も行っています。

永井社長
「もともと地域に貢献したいという思いで、ここで雇用を守っているし、協力するのであれば、みなさんに喜んでいただける製品にしたいというのが一番の思い。想像以上に良い物が出来ているなという思いです」

続いて行われるのがロゴのプリント作業。
山武市のデザイン会社「ラブカンパニー」が、無地のカバンに「ブリッジちば」の命を吹き込みます。

LOVES COMPANY 東城英知 社長
「これがシルクプリントです。長く被災地で使われていたこともあって、デコボコやよれがあるので、一枚一枚形状に合わせて対応するにはこの手法しかないと思います」

プリントはレーザーで機械がやっているものと思っていましたが…。
水に濡れても落ちない特殊インクで、1枚1枚手作業でプリントされる貴重な品です。

東城社長
「多くのみなさんが、台風被害に遭われた被災者の方々に対して思いがあると思う。色んな表情のあるバッグを購入して、地域に貢献できるという思いを持っている方々に購入していただければ、うれしいと思う」

オール千葉、最後の工程が袋詰めと発送です。
作業を行うのは、障がい者雇用の促進を図るために設立された「ちばぎんハートフル」で、主に障がいのある方が担います。
「集中力は健常者より長けている」と話す飯島社長。
丁寧かつ正確に袋詰めされていきます。

ちばぎんハートフル 飯島大三 社長
「最終的な梱包と発送を担当していて、最終的にお客様の手に渡るところなので社員は丁寧に進めている」
「このバッグを購入していただける方は、“支援”ということが明確に出ている志高い方だと思うので、『なんだこれは』とならないように一生懸命にきれいに丁寧にやっている。
“オール千葉”ということで、ブリッジという言葉の通りだと思うし、千葉に限らず全国津々浦々にこのブルーシートバッグが届くと良いと思う」

オール千葉で進められている「ブルーシード大作戦」。
復興の種は大きな花となり、被災地の復興をより後押ししてくれることでしょう。
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