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東京湾海洋環境整備事業 取材記

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  2021/11/4
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以下は 3 年前に書かれた内容です

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2021ポートクイーン千葉の番場文です。

 10月25日(月)、国土交通省関東地方整備局千葉港湾事務所(以下「関東地整千葉港湾事務所」)が実施している東京湾海洋環境整備事業の取材に行きました。
 東京湾海洋環境整備事業とは、関東地整千葉港湾事務所が所有している清掃兼油回収船「べいくりん」により東京湾に浮遊しているゴミや油を回収し海を清掃する事業です。
 「べいくりん」では、土日祝日を除き、船長、機関長、機関士、甲板長、操機長、甲板員の計6人で仕事を行なっています。
 船を動かしている操舵室は、浮遊ゴミを見逃さないように360度見渡せるようになっていて、浮遊ゴミを回収する機械の操縦は基本、全てここで行えます。
 「べいくりん」には「スキッパー」という船中央に取り付けられた大きな金属製のカゴとスキッパーではすくえない巨大な流木や大型浮遊ゴミを回収する「多関節クレーン」、それから回収したゴミを収納する容量15㎥のコンテナを2つ搭載した「ゴミコンテナ」が備え付けられています。
 海上に漂う浮遊ゴミを二つの胴体でまたぐように航行し、デッキ中央に開けられた穴からスキッパーを海面に降ろします。ゆっくりと進行しながらスキッパーでゴミをすくい、スキッパーを上げてゴミコンテナに積み込みます。浮遊物では流木が群を抜いて多く、海藻、萱、冷蔵庫やタイヤ、また大型の生物の死骸などもごく稀に拾うこともあるようです。
 油回収装置は、船尾の双胴間中央に搭載されています。集めた油は船体内部に貯蔵されます。高粘度の油や高揮発性の油など多種多様な油にも対応できるのも特徴の一つです。その他にも、油流出時に海面上の油膜をかく拌し気化を促す「放水銃」や油を吸わせる「吸着マット」も搭載されています。
 東京湾という広い海に浮いている小さなゴミを、毎日、船の上から地道に苦労しながら回収して、海の安全と環境を守ってくださっている方達の存在をこの取材でより多くの人に知ってもらえればと強く思いました。

※詳しくは令和4年2月発行の機関誌「千葉みなとNo.189」に掲載予定です。
以上は 3 年前に書かれた内容です
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