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昔ながらのお店に現代アート作品展示 アーティストが小中学生らとワークショップ 木更津市政80周年

木更津   1686
  2022/12/4
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以下は 1 年前に書かれた内容です

木更津市政80周年を記念した現代アート展「木更津みなとぐちアートプロジェクト2022(木更津ミナート)」が、11月27日から12月4日まで行われています。

現代アーティスト11人が小中学校などで出前ワークショップを行い生徒らと作品を制作しました。

ちばとぴ!編集部員は3日、木更津駅周辺の古い商家などに展示された作品を鑑賞。15会場のうち4会場を紹介します。

※写真:ヤマニ網島商店の西村陽平さんと富来田小学校の生徒らの出前ワークショップ成果展示

西村陽平さん×富来田小学校 ヤマニ網島商店

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文庫本を1000度以上で焼成した作品
国登録文化財に指定されている「ヤマニ網島商店」の店舗に展示されていたのは、西村陽平さんによる「FIRED BOOK」と、出前ワークショップで制作した富来田小学校の生徒らによる「1本の線をつないで描く」です。

配布された資料によるとヤマニ網島商店は"古くからの魚河岸である「さかんだな」に軒を連ねた旧仲片町の老舗商家の一つであり、戦前のたたずまいを残す市内でも数少ない建物"だそうです。
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桶を吊り下げて展示
そんな時間が圧縮されたような歴史ある場所で、西村さんの作品は静かに何かを物語ります。戦後間もないころに発行された文庫本を1000度以上で焼成。白くなり文字は消えてしまうが本の形は残っています。私たちがよく目にする黒い灰となるのは焼く温度が500度ほどの場合なのだとか。

この焼成した文庫本をヤマニ網島商店でかつて使われていた桶に入れ、富来田小学校の生徒らが描いた絵画とともに、90歳の店主が大切にしてきた雛人形を囲むかたちでの展示。見事なコラボレーションとしか言いようがありません。

小林雅子さん×請西小学校 紅雲堂書店

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紅雲堂書店に展示された小林雅子さんと請西小学校の生徒らの出前ワークショップ成果
地域に愛され生活に根付いた書店「紅雲堂書店」に展示されていたのは、小林雅子さんの「あなたの書店の私の本棚」。請西小学校の生徒らとの出前ワークショップで制作した作品「世界に一つだけの自分の本」とのコラボレーションです。
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本棚に展示された小林さんの作品
小林さんの作品は、文庫本など本のページを切り絵のように切り出し立体化しています。繊細さもさることながら、もはや飛び出す絵本を超越し、本という“枠”を超え、文字そのもが動き出しているようです。
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原形が本とは思えないほどの作品
一つひとつの物語を想像させる形で、額装するなどし書棚に展示しています。

生徒らの作品も、さまざまなキャラクターや文字が本から飛び出していて、多様さを感じる楽しい仕上がりでした。

荒木由美さん×南清小学校 旧木更津保健相談センター

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旧木更津保健相談センターの荒木由美さんと南清小学校の生徒らの出前ワークショップ成果展示
旧木更津保健相談センターでは、荒木由美さんの「And Then there Were None - 小さな貝塚」と、南清小学校生の徒らによる「小さな貝塚を作ろう!」のコラボレーションした作品です。

荒木さんは埋め立てられた木更津の土地や、人が生きてきた証としての貝塚をモチーフに、石、アサリの貝殻、砂などを用いた空間をつくりました。
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ひとりの生徒がワークショップで作った“貝塚”
南清小学校の生徒らは、一つひとつの石を磨きアサリの貝殻をつけた“小さな貝塚”を作りました。

石ができるまでの何千年という時間、アサリが育つ2年間、今を生きる私たちが重ね合わせて作る立体。同じ場所で今をともにするたまたま居合わせた私たち。
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貝がびっしりと貼り付けられている
そこに身を置くと、気が遠くなるほどの長い過去や、未来への想像が立ち現れてくるようです。

斎藤英理さん×木更津第一小学校 木更津会館(見番)

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木更津会館の展示の様子
木更津会館は「見番」と言われ、日本舞踊や三味線などの伝統芸を披露し、宴席で花を添える伝統芸能者「芸妓」の取次などをする事務所兼稽古場の役割を果たしています。

ここでは、斎藤英理さんによる「見えないものを想像する」映像作品を公開。この映像は、木更津第一小学校で実施した出前ワークショップ「見ないで作る、手探りの表現」の様子です。
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木更津会館の斎藤英理さんと木更津第一小学校の生徒らの出前ワークショップ成果展示
出前ワークショップは、見える状態の説明役と見えない状態の制作役のペアで行う粘土を使った作品制作です。

これにはルールがあり、説明役にはNGワードを設けたお題の紙を配り、使って良い言葉に制限がある中で相手とコミュニケーションをとる必要があります。

制作役は説明役から聞いたイメージをもとに、粘土で造形しますが、完成後も展示会場に来るまでは作品を見ることができません。

30分の制作の後、説明役が相手の作った作品にタイトルをつけ、役を交換します。
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生徒らが制作した粘土作品
タイトルは制作した本人と説明役だけが知るもので、制作役の児童にとって自分の作った作品を展示会場で探す手がかりとなります。

相手の気持ちを想像して誰かを思いやることや、相手に寄りそってそれらを想像することなど斎藤さんの狙いは、かつての木更津のこの地へ向かうのでしょうか。

いかがでしたか?
現代アート作品をめぐることで、知らなかった木更津に出会えるかもしれません。
以上は 1 年前に書かれた内容です
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千葉日報社ちばとぴ!編集部です。 千葉のポジティブニュースを発信するコーナー「ちばとぴ!ニュース」を運営しています。 「ちばとぴ!ニ...
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