「抜群においしい魚」を養殖可能に! ちば起業家大賞(県知事賞)・千葉日報賞に「さかなドリーム」(館山市) 【CHIBAビジコン2023】
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2024/2/14
革新的な手法によって「抜群においしい魚」を養殖可能にする「さかなドリーム」(千葉県館山市)のビジネスプランが、千葉県発の起業を応援する「ちば起業家ビジネスプラン・コンペティション2023」(CHIBAビジコン、県主催)で最優秀賞の「ちば起業家大賞(県知事賞)」、課題解決に取り組むプランをたたえる「千葉日報賞」などを受賞しました。
さかなドリームは、選りすぐりのおいしい魚種の魚を独自技法を使って増やし、別の魚種を掛け合わせて養殖生産可能な「ハイブリット魚」を生み出すといった事業を展開しています。
「実は、際立っておいしいにも関わらず『漁獲量が不安定』といった理由で活用が進まない魚は多いんです」。そう語るのはさかなドリームCEOの細谷俊一郎さん。現在は、漁師や水産関係者の間で絶品として人気ではあるものの、手に入りづらい幻の魚「カイワリ」を、味の良い「マアジ」を掛け合わせた新たな魚種の養殖を進めています。
肝となるのは「代理親魚技法」。卵子や精子のもとになる魚の「生殖幹細胞」を別種の魚に移植して、代理出産のような形で魚を生み出す独自技法で、希少な魚を増やすことが可能となります。さかなドリームは、こうした技法を研究してきた東京海洋大学の吉崎悟朗教授、同大学の森田哲朗准教授と、食の世界に精通しているビジネスマンの細谷さん、石崎勇歩さんが共同で起業しました。
「実は、際立っておいしいにも関わらず『漁獲量が不安定』といった理由で活用が進まない魚は多いんです」。そう語るのはさかなドリームCEOの細谷俊一郎さん。現在は、漁師や水産関係者の間で絶品として人気ではあるものの、手に入りづらい幻の魚「カイワリ」を、味の良い「マアジ」を掛け合わせた新たな魚種の養殖を進めています。
肝となるのは「代理親魚技法」。卵子や精子のもとになる魚の「生殖幹細胞」を別種の魚に移植して、代理出産のような形で魚を生み出す独自技法で、希少な魚を増やすことが可能となります。さかなドリームは、こうした技法を研究してきた東京海洋大学の吉崎悟朗教授、同大学の森田哲朗准教授と、食の世界に精通しているビジネスマンの細谷さん、石崎勇歩さんが共同で起業しました。
熊谷知事から表彰される細谷さん(右、さかなドリーム提供)
熊谷俊人知事から表彰状を受け取り「共同創業者の研究成果が認めらたようで、大変うれしい」と目を細めた細谷さん。「日本の水産業を巡る状況は厳しい一方で、ポテンシャルも大きい。私たちが、日本の水産業の強みを活かすためのピースとなって、発展に寄与したいです」と意気込みました。
従来の養殖のイメージを覆す「抜群においしい」魚を安定的に市場に供給するさかなドリーム。今後は、新しい魚を高級店などで取り扱ってもらい、魚の魅力を広めていく考えです。
◇ ◇
CHIBAビジコンは2015年、千葉県発の起業促進プロジェクトとして始まりました。県内活性化や課題解決につながるビジネスプランを募集し、表彰・支援を通じて起業家の育成・支援を目指しています。今年の優秀賞(県知事賞)には、石山生産獣医科・石山大さんのプラン「MILook:酪農場のニーズを満たし、乳用牛の健康を増進する遠隔支援」、株式会社Infinect・安部邦秋さんのプラン「次世代型デジタル認証プラットフォーム」が選ばれ、熊谷知事より表彰されました。
トップ写真:CEOの細谷俊一郎さん(さかなドリーム提供)
従来の養殖のイメージを覆す「抜群においしい」魚を安定的に市場に供給するさかなドリーム。今後は、新しい魚を高級店などで取り扱ってもらい、魚の魅力を広めていく考えです。
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CHIBAビジコンは2015年、千葉県発の起業促進プロジェクトとして始まりました。県内活性化や課題解決につながるビジネスプランを募集し、表彰・支援を通じて起業家の育成・支援を目指しています。今年の優秀賞(県知事賞)には、石山生産獣医科・石山大さんのプラン「MILook:酪農場のニーズを満たし、乳用牛の健康を増進する遠隔支援」、株式会社Infinect・安部邦秋さんのプラン「次世代型デジタル認証プラットフォーム」が選ばれ、熊谷知事より表彰されました。
トップ写真:CEOの細谷俊一郎さん(さかなドリーム提供)