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湖畔に佇む国有形文化財建物群『八鶴館』一日限定「夏の一般公開日」

  2023/7/27
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千葉県東金にある元旅館建物『八鶴館』。駅から歩いて約10分、風光明媚な湖のほとりに何棟もの国有形文化財建物が並んで建っています。文豪も愛した湖畔の宿の建物が地域の人々により大切に守られています。
保存会では8月26日(土)に建物を一般公開、同時にイベントを催し歴史的建物の保存を呼び掛けています。

家康公御殿の庭池だった八鶴湖

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JR東金駅から歩いて10分のところに八鶴湖はあります。
かつては徳川家康公が鷹狩りに訪れるための御殿が建設され、八鶴湖はその庭池として造営されたといわれています。一周してもわずか800mという『湖』の畔には、本漸寺、最福寺の二つの大きなお寺があり、大鳥居を抜け切り通しを通って日吉神社へ抜ける道は、歴史と自然を楽しむコースとして人気です。

かつて文豪たちにも愛され、皇室も訪れた湖畔の旅館

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明治18年、その八鶴湖畔に建てられ、県下にその名を轟かせた温泉(鉱泉)旅館が八鶴館です。当時東金の町には花柳界があり、建物はその時代の建築技法と銘木をあしらった遊び心が随所にちりばめられた贅沢な宴会場や客室が目を惹きます。敷地内の建物は華やかな宴会場から客間、浴室など、大正・昭和にかけて何度か増改築をしながら現在5棟が残っていて、平成21年に国有形文化財建物にも登録されました。

旅館「八鶴館」は平成17年に倒産、地域の企業人たちよる出資で建物は買い取られ競売を免れ、その後割烹料理店を営みながら建物を維持してきましたが、近年のコロナの影響で廃業、現在は建物の一部をテナントとしてレストランが営業する以外は、地域ボランティアからなる保存会が維持管理にあたっています。
保存会では月2回の営繕・清掃ボランティアを行い、空き家となっている文化財建物をいつでも見学や撮影に使用できるようにメンテナンスをしています。夏の時期、建物を閉め切っていると湿気や日差しによってともするとカビや虫などに悩まされることもあるのですが、窓をあけて風通しを良くして過ごす和室は格別の心地良さがあります。保存会では、ぜひこれを一般に開放し、見学者の方々に湖畔を流れる風の心地良さを味わっていただこうと『夏の一般公開日』が企画されました。

一般公開と同時開催、「ホール」を開放

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当日はホールを開放して様々なお店が出ています。
敷地内にはもう一棟「ホール」と呼ばれる建物があります。
唯一文化財ではないのですが、旅館時代に湖畔の結婚披露宴会場として使用された建物です。現在は、地域の人々から『さくらホール』の愛称で親しまれ、会議や講演会、演劇やコンサート、企業による展示商談会など多目的の「貸ホール」として使用され、文化財建物維持管理のための大切な資金源となっています。

「貸ホール」は保存会みんなの八鶴館によって運営されていて、使用料を敷地建物管理の資金にあてています。そうした活動の宣伝も兼ねて月1回の開放日を設けます。特に今回は文化財建物の一般公開に合わせて開催することになりました。
ホールでは各種出店のほか、クリスタルボウルの演奏、切り絵体験ワークショップなどを催す予定です。
真夏の八鶴湖畔、文化財建物周辺のゆったり流れる時間を味わいにいらしてください。

令和5年8月26日(土)
国登録有形文化財 八鶴館建物一般公開 11:00~15:30(入館一般500円・高校生以下200円)
八鶴館さくらホール開放日 11:00~16:00(入場無料)
問合せ☎0475-78-5873 みんなの八鶴館事務局
Email: officehakkaku@gmail.com
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