さよなら「ドレミファインバータ」
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2021/7/7
以下は 3 年前に書かれた内容です
京浜急行電鉄は、発車時に音階を奏でる車両、通称「ドレミファインバータ」最後の1編成である新1000形の1033編成が今夏に機器更新を実施し、音階を奏でるのをやめると発表しました。この京急の車両、京成線や成田スカイアクセス線などにも乗り入れ、県内でも走行する姿が見られますが、まもなく“聞き納め”になります。
「ファソラシドレミファソー」と特徴的な音階を奏でるノイズを発生するインバータは、ドイツのシーメンス社製。ロックバンド、くるりの「赤い電車」という曲にも登場するほど京急のシンボル的存在で「歌う電車」として親しまれています。このインバータは1998年に登場した2100形で採用され、2002年から製造された新1000形の一部にも同じインバータが搭載されました。1033編成は2003年に誕生しています。しかし、2008年から順次機器更新が実施され、音階を奏でるインバータを搭載した車両は徐々に減少していき、最後まで更新されずに残っていたのが1033編成なのです。
県内には過去にも、京急新1000形のような音階を奏でる車両が走行していました。JR常磐線のE501系です。上野―土浦間を京急新1000形などと同様に音階を奏でて走っていました。現在は機器更新が完了し音階を奏でなくなり、運行区間も土浦―いわき間に限定され、県内に乗り入れてくることは通常はありません。こちらは京急の車両と異なり、停車時には発車時と逆の音階を奏でていたのが特徴でした。
1033編成は機器更新がなされた後も走り続ける予定です。E501系のように末永い活躍を期待したいですね。
以上は 3 年前に書かれた内容です