幕張豊砂に似ている駅へ
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2023/5/3
以下は 1 年前に書かれた内容です
県内のJR線25年ぶりの新駅、幕張豊砂駅が開業して1カ月半がたちました。駅を出て目の前にイオンモールがあるため、休日はもちろん、平日の日中でも多くの人に利用されています。
幕張豊砂駅の上りホーム
幕張豊砂駅の下りホーム
この駅は上り線が高架で、下り線が地上にある珍しい構造の駅で、ここ以外ではJR宇都宮線の東鷲宮駅などにあるくらいです。また、設置にイオンモールや千葉市などが費用を負担した請願駅でもあります。
駅前に空き地もあり、まだ開発途上の幕張豊砂駅周辺。そこで似た構造、経緯の駅から、今後幕張豊砂駅周辺に必要なものを探ってみました。
駅舎と反対側に簡単にアクセスできる東鷲宮駅
東鷲宮駅の駅舎(左)と東西連絡地下通路の西側出入口
埼玉県久喜市にある、同じ構造の東鷲宮駅に行ってきました。上り線が高架、下り線が地上にあります。線路は上下線ともホームの東側にあり、上り線が海側、下り線は内陸側に線路がある幕張豊砂とは異なります。かつて、この駅の東側には貨物列車用の操車場があり、下りの貨物列車が操車場に出入りする際に、上り線の運行を妨げないよう、このような構造になりました。東鷲宮駅の改札は西口1カ所のみで、海側にのみ駅舎のある幕張豊砂駅と同じです。ただ、東鷲宮駅西口には、線路の向こう側の駅東側につながる地下通路があり、駅東側からも簡単にアクセスできます。
東鷲宮駅の下りホーム。上りホームは高架で階段やエスカレーター、エレベーターを利用する必要がある
東鷲宮駅の東西連絡地下通路
この通路にはエスカレーターやエレベーター、スロープがあり、車いすの人や自転車でも利用しやすくなっています。訪れた日は平日の日中だったので通行する人は少なめですが、頻繁に人は行き交っていました。駅東側には住宅街が広がっており、駅を利用する住民にとって地下通路が不可欠な存在だとわかります。商業施設も整備中で、今後も駅周辺の住民にとって重要性が増すことでしょう。
東鷲宮駅につながる東西連絡地下通路の東側出入口
東鷲宮駅の上りホームから望む駅東側の街並み
幕張豊砂駅の内陸側にはJRの京葉車両センターをはさんで、運転免許センターや住宅街があります。ただ、幕張豊砂駅から向かうには、一旦線路沿いの道を海浜幕張方面に向かって歩き、浜田川沿いの道路まで出て、線路をくぐって行かなければなりません。遠回りのため、所要時間と距離は海浜幕張駅から向かうのと、たいして変わらないのです。免許センターや周辺の施設、住宅街へのアクセス利便性向上のためにも、駅舎周辺に内陸側へ行くことができる連絡通路が必要ではないでしょうか。
まだ開発途上の吉川美南駅
吉川美南駅の西口
次に訪れたのは埼玉県吉川市にあるJR武蔵野線の吉川美南駅です。幕張豊砂駅からは武蔵野線直通電車一本でアクセスできます。吉川市などが費用を負担し、2012年に誕生した駅です。この駅も西口にイオンがあり、周辺には住宅街が広がってます。ただ、東口側は広大な空き地が広がっています。開業から10年以上経っても、まだ 開発途上のようです。
吉川美南駅の東口の駅前
開業したばかりで空き地もある幕張豊砂駅周辺。新たな街として完成された形になるには、まだ時間がかかるかもしれません。
以上は 1 年前に書かれた内容です