昭和レトロな雰囲気そのまま！ 旧銭湯で味わう「木更津焼きそば」 復刻インディアンソースを使った一品に地元歓喜
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2023/8/25
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ちばとぴ！グルメ部です。
夏祭りが随所で開催されていますが、お祭りの定番といえば「屋台の焼きそば」！
最近の屋台グルメは、肉おにぎりや串ハラミ、ケバブといった流行りがありますが、結局最後には「焼きそば」にたどり着く、という人は少なくないのでは？ いつの時代も祭りの屋台に「焼きそば」は不可欠です。
そんな屋台の焼きそばが常に味わえる店が木更津にあると聞き、訪れてみました。
すると、そこは銭湯でした…！？
夏祭りが随所で開催されていますが、お祭りの定番といえば「屋台の焼きそば」！
最近の屋台グルメは、肉おにぎりや串ハラミ、ケバブといった流行りがありますが、結局最後には「焼きそば」にたどり着く、という人は少なくないのでは？ いつの時代も祭りの屋台に「焼きそば」は不可欠です。
そんな屋台の焼きそばが常に味わえる店が木更津にあると聞き、訪れてみました。
すると、そこは銭湯でした…！？
焼きそばと銭湯の素晴らしき融合
１９５２年に建造された旧人参湯
ＪＲ木更津駅西口から徒歩１０分ほどのところに「木更津焼きそば」はあります。
瓦屋根の昔ながらの銭湯の門構えで、映画『ＡＬＷＡＹＳ 三丁目の夕日』やジブリ作品に出てきそうな世界観が広がる旧銭湯「人参湯」。１９３２年創業で、現在の建物になったのが１９５２年。そして惜しまれつつも、２０１１年に廃業してしまったそうです。
「木更津焼きそば」の店主小倉欽一郎さんが、知人からここを紹介され、２０２０年に銭湯の佇まいを残したまま「焼きそば屋さん」として生まれ変わりました。
瓦屋根の昔ながらの銭湯の門構えで、映画『ＡＬＷＡＹＳ 三丁目の夕日』やジブリ作品に出てきそうな世界観が広がる旧銭湯「人参湯」。１９３２年創業で、現在の建物になったのが１９５２年。そして惜しまれつつも、２０１１年に廃業してしまったそうです。
「木更津焼きそば」の店主小倉欽一郎さんが、知人からここを紹介され、２０２０年に銭湯の佇まいを残したまま「焼きそば屋さん」として生まれ変わりました。
靴をげた箱に入れたらそのまま男湯へＧＯ
店先には「木更津焼きそば」ののぼりがあるので、かろうじて「焼きそば」が食べられる店だと認識できます。
のれんをくぐると昔懐かしい木札のついたげた箱が。ここは土足厳禁です！
靴を入れて木札を持って入店します。
男湯の方から中に入ると、高い天井からは自然光が射し、昭和の世界が広がっていました。
のれんをくぐると昔懐かしい木札のついたげた箱が。ここは土足厳禁です！
靴を入れて木札を持って入店します。
男湯の方から中に入ると、高い天井からは自然光が射し、昭和の世界が広がっていました。
昭和にタイムスリップ。宝探しのような楽しい店内です！
元脱衣所には、イスとテーブルが並べられています。
入って左には屋台を模した調理場があり、そこで焼きそばが作られます。
店内には、レトロなかき氷製造機や、壁掛け扇風機、古い型のガチャガチャなど、懐かしさ満載のモノがあふれていました。
入って左には屋台を模した調理場があり、そこで焼きそばが作られます。
店内には、レトロなかき氷製造機や、壁掛け扇風機、古い型のガチャガチャなど、懐かしさ満載のモノがあふれていました。
銭湯名物富士山の壁画もリニューアル。彫刻家の安部大雅さんを中心に、木更津出身のＫ１ファイター・竹内裕二さんが子どもたちと共に描きました
タイル張りの元お風呂場スペースには、小さなステージがあり、楽器などが置かれていています。
月に１～２回のペースでライブやイベントを開催しているようです。
月に１～２回のペースでライブやイベントを開催しているようです。
地元民が待ちわびた復刻ソース焼きそば
「インディアンソース焼きそば」（５００円）に肉と目玉焼き（各１００円）をトッピング
さて、建物とその空間に圧倒され見入ってしまいますが、本題の焼きそばを注文せねば！
焼きそばの種類は豊富で、あっさり、ドロドロ、超高級ウスター味と、ソース焼きそばだけでも３種類。キャベツや天かすなど自分の好きなトッピングをつけてオーダーします。
そのほか、「ネギ鳥の鉄板蒸塩焼きそば」や「カレーがけ焼きそば」、「もんじゃ焼きそば」など変わり種も。
その中でも気になったのが、別メニューに書かれていた地元の“ソールソース”を使った「インディアンソース焼きそば」。
この「インディアンソース」とは？ と店主に尋ねたところ、１７４６年創業で当時、宮内庁御用達だったカギサ醤油製造のウスターソースだとか。ところが、残念ながら同社は２０年前に廃業。「インディアンソース」は市場から姿を消し幻のソースとなってしまいました。
富津市の老舗醤油会社でしたが、富津に近い木更津の子どもたちもこのソースで育ったと言っても過言ではないほど親しまれていたので、惜しむ声が絶えなかったようです。
そんな幻のソースの製造レシピが某所に残っていたことで、1年前に突如木更津で復活。「インディアンソース」で育った店主がそのソースを使った焼きそばを提供することで、懐かしい木更津の屋台焼きそばがまた食べられる！ と地元の人々は歓喜したそうです。
焼きそばの種類は豊富で、あっさり、ドロドロ、超高級ウスター味と、ソース焼きそばだけでも３種類。キャベツや天かすなど自分の好きなトッピングをつけてオーダーします。
そのほか、「ネギ鳥の鉄板蒸塩焼きそば」や「カレーがけ焼きそば」、「もんじゃ焼きそば」など変わり種も。
その中でも気になったのが、別メニューに書かれていた地元の“ソールソース”を使った「インディアンソース焼きそば」。
この「インディアンソース」とは？ と店主に尋ねたところ、１７４６年創業で当時、宮内庁御用達だったカギサ醤油製造のウスターソースだとか。ところが、残念ながら同社は２０年前に廃業。「インディアンソース」は市場から姿を消し幻のソースとなってしまいました。
富津市の老舗醤油会社でしたが、富津に近い木更津の子どもたちもこのソースで育ったと言っても過言ではないほど親しまれていたので、惜しむ声が絶えなかったようです。
そんな幻のソースの製造レシピが某所に残っていたことで、1年前に突如木更津で復活。「インディアンソース」で育った店主がそのソースを使った焼きそばを提供することで、懐かしい木更津の屋台焼きそばがまた食べられる！ と地元の人々は歓喜したそうです。
インディアンソースは店内で販売しています（８００円）
そうと聞けば食べたくなりますよね。
「インディアンソース焼きそば」に肉と目玉焼きをトッピングして注文。
ジュージューと鉄板で焼く音と、ソースの香りが食をそそります。
待つこと数分、キャベツと豚肉のシンプルな焼きそばに、大きな半熟の目玉焼きが乗って登場。
こってり濃厚、少しピリッとスパイシーな独特な味のソースは、１２種のスパイスが入っているとか。醤油屋で作っていたから普通のソースと製造方法が少し違うのか、なにせ秘伝レシピなのでその辺りの詳しいことは分からないと店主。
もちもちの太め麺に、濃いソースがよく絡みます。目玉焼きを崩して味わえば、辛みがまろやかになります。
夏の屋台の風景が目に浮かび、お祭りの喧騒が聞こえてきそうな、そんな一皿。
特に地元の人々は、子どもの頃に味わった焼きそばが食べられてうれしいだろうな～。
「インディアンソース焼きそば」に肉と目玉焼きをトッピングして注文。
ジュージューと鉄板で焼く音と、ソースの香りが食をそそります。
待つこと数分、キャベツと豚肉のシンプルな焼きそばに、大きな半熟の目玉焼きが乗って登場。
こってり濃厚、少しピリッとスパイシーな独特な味のソースは、１２種のスパイスが入っているとか。醤油屋で作っていたから普通のソースと製造方法が少し違うのか、なにせ秘伝レシピなのでその辺りの詳しいことは分からないと店主。
もちもちの太め麺に、濃いソースがよく絡みます。目玉焼きを崩して味わえば、辛みがまろやかになります。
夏の屋台の風景が目に浮かび、お祭りの喧騒が聞こえてきそうな、そんな一皿。
特に地元の人々は、子どもの頃に味わった焼きそばが食べられてうれしいだろうな～。
磯の風味！ 木更津ならではの「あさりの塩焼きそば」
「あさりの塩焼きそば」（７００円）
もう一皿注文したのが「あさりの塩焼きそば」。やはり木更津といえば潮干狩り！ あさりの焼きそばなんて、まさに地元飯ではないですか。
たっぷりのあさりとキャベツ、ネギが絡まった焼きそばは、海鮮だしで海の塩味が夏の暑さにちょうどいい。
暑さで食欲が減退していても、ペロリと食べられます。
これ、ビールにも間違いなく合う！
他ではなかなか味わえない、「あさりの塩焼きそば」は木更津の新名物になるかも！
たっぷりのあさりとキャベツ、ネギが絡まった焼きそばは、海鮮だしで海の塩味が夏の暑さにちょうどいい。
暑さで食欲が減退していても、ペロリと食べられます。
これ、ビールにも間違いなく合う！
他ではなかなか味わえない、「あさりの塩焼きそば」は木更津の新名物になるかも！
生活感あふれる昭和レトロのラインナップに感動！
２００６年、入浴料４１０円で時が止まっています
焼きそばを堪能して、女湯の方ものぞかせてもらいました。
そこには、昭和レトロの展示がズラリ。
そこには、昭和レトロの展示がズラリ。
女湯は昭和レトロなモノたちの展示場に
ホーロー看板やレジスター、レコードやラジオ、アイロン、ケロリンの桶まで。当時の生活を彷彿とさせる懐かしい展示にほっこり。若い世代の間でも最近は昭和ブームなので、ぜひ「焼きそば」「昭和レトロ」「銭湯」のコラボを楽しんでみてはいかが。
焼きそばを選んで好きなトッピングを注文できます。持ち帰りも可能
懐かしのソースを使った「インディアンソース焼きそば」はぜひ味わいたい
気さくに話をしてくれた店主の小倉さんは木更津出身。「焼きそば」一筋１７年。
お祭りや盆踊りにつきものの名物じいさんの背中を見ながら焼き方の修行を積んだそうです。
磯の風味がする、海の街・木更津の焼きそばを今日も守り続けています。
木更津焼きそば
電話：０９０－８９４８―０７３３
住所：木更津市中央３-４-３９ 旧人参湯内
営業時間：１１:００～１４:００ １６:００～２２:００
（イベントがある時など営業時間が不規則になるため事前確認を）
休み：日曜日
お祭りや盆踊りにつきものの名物じいさんの背中を見ながら焼き方の修行を積んだそうです。
磯の風味がする、海の街・木更津の焼きそばを今日も守り続けています。
木更津焼きそば
電話：０９０－８９４８―０７３３
住所：木更津市中央３-４-３９ 旧人参湯内
営業時間：１１:００～１４:００ １６:００～２２:００
（イベントがある時など営業時間が不規則になるため事前確認を）
休み：日曜日
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