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キハ28、まもなく定期運行終了

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  2022/11/16
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 いすみ鉄道で人気の国鉄型気動車キハ28 2346が、検査切れやエンジンの老朽化などにより車両維持に多額の費用がかかることから、11月27日をもって定期運行を終了します。運行最終日を前にキハ28に乗車してきました。
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11月27日で定期運行を終了するキハ28 2346
 いすみ鉄道では土日祝日に、国鉄型気動車キハ52、28による急行列車を運行しています。かつて日本各地で見られたキハ58系による急行列車ですが、現在運行しているのは、いすみ鉄道のみ。このキハ28は営業運転で使用されている最後のキハ58系です。訪問した日のキハ28は「準急清澄」のヘッドマークを掲出していました。「準急清澄」は国鉄時代に房総東線(現外房線)で海水浴のシーズンに運行されていた臨時準急列車です。
 大原行きの先頭車、キハ28車内は立ち客が出るほどの混雑でした。列車交換のため停車時間が5分ある国吉駅では、多くの人が一旦車両を降り、キハ28にカメラを向けていました。
 この日は曇りで時折雨が降る、あいにくの天候でしたが、田園風景とキハ28の勇姿を撮影しようと、沿線には多くのカメラを構えた人を見かけました。
 「アルプスの牧場」のオルゴールチャイムが流れ、外房線への乗り換え案内が終わると、列車は終着大原駅に到着です。ホームには折り返しの急行に乗車しようと、すでに多くの人であふれていました。ここでも多くの人がキハ28を撮影。折り返しまでの30分間は、さながら車両展示会のようでした。
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急行列車の乗車待ちで行列ができたいすみ鉄道大原駅のホーム
 折り返しの大多喜行きも、キハ28は全ての席が埋まるほどの混雑でした。ただ、大原行きに比べると車内に余裕はありました。大多喜行きは、キハ52が先頭になるためかもしれません。
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いすみ鉄道のキハ28 2346の車内銘板
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JR西日本の北陸地域で運行していた当時の様子を伝える車内の案内
 このキハ28 2346は昭和39(1964)年製。製造から60年近く走り続けてきたことになります。いすみ鉄道が運行を始めたのは2013年。同社に譲渡されるまでは国鉄、JR西日本に所属し、北陸や山陰地方などで活躍していました。国鉄時代には実際に「準急清澄」のような海水浴客向けの臨時列車として房総地区を走行したこともあるそうです。
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駅に掲示された注意書き
 キハ28運行最終日は11月27日です。いすみ鉄道の駅には沿線住民に向けて、運行最終日の混雑への注意書きが掲示されています。運行終了まで1カ月を切ったこの日も、多くの人が訪れていました。最終日はさらなる混雑が予想されます。多くの人に見守られ、無事に最終日を迎えてほしいですね。
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国吉駅で急行列車を見送る子どもら
 いすみ鉄道によると今後のキハ28のヘッドマーク掲出予定は、19、20日が「準急京葉」、26、27日が「準急房総」で、23日のヘッドマーク掲出はなしとのことです。
ちばとぴ!鉄道部
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千葉県内とその周辺の鉄道のネタを取り上げていきます。 基本は乗り鉄で現地に行きます。 模型鉄にも手を広げていきたい。
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