銚子電鉄がリクライニングシートを導入
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2022/12/5
以下は 1 年前に書かれた内容です
銚子電鉄の2000形電車
ゲームやアーティストなどとのコラボを通じて地域貢献を目指している銚子電鉄が、リクライニングシートを設置した車両の運行を開始しました。同社によると開業99年目にして初とのことです。早速、乗車してきました。
デハ2002の車端部に設置されているリクライニングシート
訪問した日は2000形電車に乗車。車内を見渡すと、シートは銚子より先頭車のデハ2002の車端部にありました。座席の向きは銚子方向に固定されているようです。
リクライニングシートの上にある座席番号案内
見た感じは、かつて特急「しおさい」などで運行していた183系の簡易リクライニングシートを彷彿とさせます。ただ、簡易リクライニングシートではないので、席を立っても「バタン」と音をたてて、座席が元の位置に戻ることはありません。リクライニングは、座面と背もたれが、少しですが動きます。座り心地はJR北海道の721系やJR西日本の225系などで採用されている転換クロスシートに似た感じでしょうか。座席番号も設定されていて、窓側は2002A、内側は2002Bです。
JR西日本の225系5100番台
かつて特急「しおさい」などで運行されていた183系
JR東日本がかつて運行していた169系
しなの鉄道のSR1系200番台
このリクライニングシートは、しなの鉄道169系に設置されていたものを譲り受けたとのこと。169系は国鉄時代に製造された直流急行形電車で、JR東日本、しなの鉄道に引き継がれました。背面には、しなの鉄道の「しなのサンセット」号などに使用されていた時代に、利用されていたと思われる「ライナー券入」もありました。同鉄道では169系の運行は終了しましたが、同鉄道の坂城駅前に保存されているのを見ることができます。
シートの背面に残る「ライナー券入」
紹介した2000形以外にも、3000形のクハ3501に同様のリクライニングシートが設置されています。銚子電鉄によると、このリクライニングシートは当面の間、無料で座ることができるそうです。今までとは違った目線で沿線のキャベツ畑や海などといった風景を楽しめるので、訪問してみてはいかがでしょうか。
以上は 1 年前に書かれた内容です