井戸掘らず現場整備に明け暮れる 足場周り片付きました! 上総掘り技術伝承研究会
袖ケ浦
3545
2019/10/3
以下は 4 年前に書かれた内容です
2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。 その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。 その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡
台風15号で荒れ果てた現場~9月29日の活動報告
千葉県の広大な地域が被災地となった台風15号の上陸から3週間。
袖ケ浦市郷土博物館「水のふるさと」で強風に耐えた上総掘り・鶴岡方式の足場やぐらは無事でしたが、4本の柱が少々傾き、横丸太が水平とは言いがたい状態となっていました。
断続的に雨が降っていたので掘削作業はお休みし、足場やぐら周辺の整備を進めることにしました。
袖ケ浦市郷土博物館「水のふるさと」で強風に耐えた上総掘り・鶴岡方式の足場やぐらは無事でしたが、4本の柱が少々傾き、横丸太が水平とは言いがたい状態となっていました。
断続的に雨が降っていたので掘削作業はお休みし、足場やぐら周辺の整備を進めることにしました。
停電の影響?水路のタイマーも不調
水を求めて掘る上総掘りですが、粘土を溶かして作るネバミズを投入しながら掘るため、実は水が欠かせません。
いつもは万葉植物園を流れる小川(地下水を電気ポンプで揚げて流している)からホースで取水し、足場やぐら前まで引き込むのですが、台風後の停電でポンプのタイマーが不調となっていました。
当会メンバーには電気工事の有資格者がいるので、メーターボックスを開けて微調整。
あっという間に、出したい時に出せるよう直すことができました。
いつもは万葉植物園を流れる小川(地下水を電気ポンプで揚げて流している)からホースで取水し、足場やぐら前まで引き込むのですが、台風後の停電でポンプのタイマーが不調となっていました。
当会メンバーには電気工事の有資格者がいるので、メーターボックスを開けて微調整。
あっという間に、出したい時に出せるよう直すことができました。
そしてチェーンソー部隊、出動!
膨大な数の倒木を細かくしてまとめるため、これまた伐採の有資格者が本気出してきました!
チェーンソー部隊の登場です!
ケガがないよう、完全武装で臨みます。
チェーンソー部隊の登場です!
ケガがないよう、完全武装で臨みます。
残りのメンバーは熊手を手に、大量に落ちてきた枝や葉っぱをひたすらまとめます。
掃いても掃いても、無限落ち葉!
ヤブ蚊との闘いです(虫除けスプレー命)。
掃いても掃いても、無限落ち葉!
ヤブ蚊との闘いです(虫除けスプレー命)。
午後は荒縄・番線プレイを駆使
雨も上がったので、お昼休みをはさんで引き続き、足場やぐらの荒縄掛け替え作業。
同時に、番線を部分的にゆるめて、近くの巨木にロープをつなぎ、チェーンブロックで引いて、やぐらの傾きを調整します。
同時に、番線を部分的にゆるめて、近くの巨木にロープをつなぎ、チェーンブロックで引いて、やぐらの傾きを調整します。
ゆがみがある程度、直ったところで番線を締め直します。
二本取りでがっちり固定するのがポイント!
二本取りでがっちり固定するのがポイント!
そして番線の上に荒縄を掛け替えます。
写真は横丸太と筋交いが斜めに交差している部分。
この日は、下半分のみ完了したので、残った上半分は次回に持ち越しです。
写真は横丸太と筋交いが斜めに交差している部分。
この日は、下半分のみ完了したので、残った上半分は次回に持ち越しです。
持ちあがっちゃった筋交いに杭を添えて作業終了
主柱の傾きを直したために、地面から浮いてしまった筋交いに杭を添えて補強。
これで作業終了としました。
これで作業終了としました。
掘削はできませんでしたが、いろいろ片付いた1日でした。
次回こそは掘りたい!
がんばれ、上総掘り技術伝承研究会!
次回こそは掘りたい!
がんばれ、上総掘り技術伝承研究会!
以上は 4 年前に書かれた内容です