竹ヒゴ制作で仕事納め 2年ぶりに切り出した孟宗竹を削って竹ヒゴに 袖ケ浦市
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2019/12/27
以下は 4 年前に書かれた内容です
2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。 その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。 その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡
ナタ、ノコギリ、セン、カンナを駆使
12月15日、2019年の仕事納めは、1週間前に君津市久留里の竹林から採取した孟宗竹を、掘削用の竹ヒゴに加工する作業を行いました。
袖ケ浦市郷土博物館エントランスで、長~い竹を黙々と削る、そではくの冬の風物詩です。
袖ケ浦市郷土博物館エントランスで、長~い竹を黙々と削る、そではくの冬の風物詩です。
2年前の竹取り後に、新たに入会したメンバーにとっては初めての竹ヒゴ制作。
1本を8等分に割った竹を、幅2cm×厚さ1cmに加工していきます。
長さは本ヒゴが約7m、仮ヒゴは約5m。
専用の道具(幅定規、厚さ定規など)の使い方から、鶴岡先生に教わりながら作業に取りかかります。
1本を8等分に割った竹を、幅2cm×厚さ1cmに加工していきます。
長さは本ヒゴが約7m、仮ヒゴは約5m。
専用の道具(幅定規、厚さ定規など)の使い方から、鶴岡先生に教わりながら作業に取りかかります。
寒空の下、通行人の皆さんにアピールしながら黙々と作業
細く長い竹を押さえて固定しながら、慣れない刃物でひたすら削っていく作業。
上総掘りでは、昔から桶屋さんなどで使われてきたセン(銑)という専用の道具を使いこなすことが職人への近道です。
慣れているメンバーは1日2本くらい仕上げられますが、初めてでは到底及びません。
電ノコなど文明の利器を利用すれば時短はできますが、竹の繊維を見極めながら曲がりを生かして同じ幅・厚さに削っていくのには、昔ながらのやり方を踏襲するのに勝る技はないのです。
上総掘りでは、昔から桶屋さんなどで使われてきたセン(銑)という専用の道具を使いこなすことが職人への近道です。
慣れているメンバーは1日2本くらい仕上げられますが、初めてでは到底及びません。
電ノコなど文明の利器を利用すれば時短はできますが、竹の繊維を見極めながら曲がりを生かして同じ幅・厚さに削っていくのには、昔ながらのやり方を踏襲するのに勝る技はないのです。
竹の削りかすを掃除する後片付けもなかなかの重労働。
みんな、まずは道具に慣れることを目指します。
年内の活動はこの日で仕事納めとしました。
来る2020年も、引き続き従来の掘削作業や、数年来の念願である横突き井戸掘削など、伝承活動の課題は盛りだくさん。
また来年も、井戸の現場でお会いしましょう!
皆さん、よいお年をお迎え下さい。
みんな、まずは道具に慣れることを目指します。
年内の活動はこの日で仕事納めとしました。
来る2020年も、引き続き従来の掘削作業や、数年来の念願である横突き井戸掘削など、伝承活動の課題は盛りだくさん。
また来年も、井戸の現場でお会いしましょう!
皆さん、よいお年をお迎え下さい。
以上は 4 年前に書かれた内容です