冬空の下、掘削作業で2020年の仕事始め 今年もいざ上総掘り! 袖ケ浦市
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2020/1/23
以下は 4 年前に書かれた内容です
2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。 その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。 その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡
暖冬?!意外に気温が高く、見学者も続々
1月13日、今年最初の活動日は、昨年12月1日以来の掘削作業です。
暮れ以降、竹取りや竹ヒゴづくりが続いて年末年始になってしまったので、久々の掘削現場で「あけましておめでとう」のあいさつとともに、作業着で集まったいつもの面々。
暮れ以降、竹取りや竹ヒゴづくりが続いて年末年始になってしまったので、久々の掘削現場で「あけましておめでとう」のあいさつとともに、作業着で集まったいつもの面々。
この日はよく晴れた冬空の下、みんな防寒対策ばっちりで参加しましたが、思いのほか気温が高く、体を動かしているとポカポカに。
思わず極厚ドカジャンを脱いで作業を進めます。
足場の周りには鮮やかなサザンカの花、そして八重のスイセンがきれいに咲きそろいました。
思わず極厚ドカジャンを脱いで作業を進めます。
足場の周りには鮮やかなサザンカの花、そして八重のスイセンがきれいに咲きそろいました。
スイコ→掘り鉄管、孔底は少し粘る感じ?
朝イチでネバ(粘土=ベントナイトを溶かした水)をはり、掃除用の鉄管「スイコ」を下ろして井戸孔の中をさらい、塊の掘り屑が出てこなくなってきたら掘削用の「掘り鉄管」を下ろし、掘削作業開始です。
作業をしない日が長く空いてしまった時は、特に丁寧に何度もスイコを上げ下ろしします。
この日は、掘り鉄管を下ろすと少し井戸孔の底が粘る感じがあったので、慎重にシュモクを上下させました。
作業をしない日が長く空いてしまった時は、特に丁寧に何度もスイコを上げ下ろしします。
この日は、掘り鉄管を下ろすと少し井戸孔の底が粘る感じがあったので、慎重にシュモクを上下させました。
この日は、袖ケ浦市郷土博物館職員のMさんが、作業の様子を動画で撮影してくれていました。
上総掘りの技術は、写真や文章だけではなかなか伝わりにくいので、動画に勝る記録手段はありません!
どんどん撮っちゃって、全世界に流出しまくって下さい(笑)。
上総掘りの技術は、写真や文章だけではなかなか伝わりにくいので、動画に勝る記録手段はありません!
どんどん撮っちゃって、全世界に流出しまくって下さい(笑)。
通りすがりの皆さん、体験できますよ!
上総掘りの足場やぐらが常設展示されているのは、袖ケ浦公園の一画。
掘削作業をしていると、散歩やジョギング、ウオーキング途中の皆さんが足を止め、時には足場やぐらまで降りてきて掘削作業を体験することも。
この親子はパパが外国人!ですが日本語が達者な方で、助かりました(汗)。
自分の足で足場板に上がれる方なら、老若男女誰でもシュモクを握り、数十mの深さの井戸の孔底の感触を直接感じることができます(もちろん、無料です!)。
ちなみに、作業終わりに掘削深度を測るの忘れましたが…前回が33.505m。
次回は忘れずに竹ヒゴに印をつけておかなければ!
掘削作業をしていると、散歩やジョギング、ウオーキング途中の皆さんが足を止め、時には足場やぐらまで降りてきて掘削作業を体験することも。
この親子はパパが外国人!ですが日本語が達者な方で、助かりました(汗)。
自分の足で足場板に上がれる方なら、老若男女誰でもシュモクを握り、数十mの深さの井戸の孔底の感触を直接感じることができます(もちろん、無料です!)。
ちなみに、作業終わりに掘削深度を測るの忘れましたが…前回が33.505m。
次回は忘れずに竹ヒゴに印をつけておかなければ!
今後、前人未踏の「横突き井戸」掘削も計画中。
みんなが元気で平穏無事に現場にそろい、つつがなく井戸を掘れることは決して当たり前のことじゃないのです。
これまで何度もあった掘りたくても掘れない状況、参加したくても参加できない時を乗り越えて、みんながボランティアで集まる技術伝承の現場という奇跡を大切にしながら、今年も上総掘りを通じてさまざまな学びと喜びを心に刻みつけてまいります!
みんなが元気で平穏無事に現場にそろい、つつがなく井戸を掘れることは決して当たり前のことじゃないのです。
これまで何度もあった掘りたくても掘れない状況、参加したくても参加できない時を乗り越えて、みんながボランティアで集まる技術伝承の現場という奇跡を大切にしながら、今年も上総掘りを通じてさまざまな学びと喜びを心に刻みつけてまいります!
以上は 4 年前に書かれた内容です