モザンビーク共和国の環境省スタッフ、マクワクワさんが上総掘り技術と出会った! 袖ケ浦市
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2020/1/29
以下は 4 年前に書かれた内容です
2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。 その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。 その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡
前日からの雨で、掘削作業はお休みして座学デー
1月26日、前日からの雨で掘削作業はお休みにしましたが、今年着手を予定している横突き井戸について、道具の作り方や使い方を鶴岡正幸先生からレクチャーしてもらう「座学」を行いました。
上総掘り技術伝承研究会の活動は、基本的に晴耕雨読。
晴れれば掘ったり道具作ったり、雨なら室内で座学など、天候次第で学びの形はさまざまなのです。
上総掘り技術伝承研究会の活動は、基本的に晴耕雨読。
晴れれば掘ったり道具作ったり、雨なら室内で座学など、天候次第で学びの形はさまざまなのです。
午後はアフリカからのゲスト来訪!まずは足場を見てって下さい!
事前に連絡をいただいていた、アフリカはモザンビーク共和国の環境省スタッフ、ジョアキム・マクワクワさんが来訪し、上総掘りの足場や博物館の常設展示を見学するなど、会のメンバーたちと交流しました。
今回はリモートセンシングの会議で来日したとのこと。
モザンビークでは森林保護官を務めていて、森に住む現地の方々は水に困っているそうです。
ちなみに公用語はポルトガル語、通訳の方を通じて、会のメンバーもカタコト英語でLET’Sコミュニケーション!
大事なのは伝えようという気合いです(笑)。
モザンビークでは森林保護官を務めていて、森に住む現地の方々は水に困っているそうです。
ちなみに公用語はポルトガル語、通訳の方を通じて、会のメンバーもカタコト英語でLET’Sコミュニケーション!
大事なのは伝えようという気合いです(笑)。
館内で、常設展示や実際の道具類を見てほしい!
上総掘りの技術は言葉や静止画ではなかなか伝わりにくいので、博物館2階の常設展示室で模型やDVDの映像をじっくり鑑賞してもらいました。
その後、私たちがいつも実際に使っている掘削用具や道具の見本を手に取ってもらいました。
メモを取りながら熱心に質問攻め!
メモを取りながら熱心に質問攻め!
見学後はあらためて、質問タイム!
50年前まで実際に井戸掘り職人として生計をたてていた鶴岡先生と、具体的な掘削についてディスカッション。
モザンビークでは政府が掘った井戸も、塩が出て使えなかったり、電気がなく機械での掘削が不可能な地域が多いとのこと。
周囲に全く既存の井戸がない地域で、確実に水が出せる掘削場所を見つけるにはどうしたらいいか?という質問には、電気信号を使って地中の帯水層を見極める現代の技術を用いるのが近道だ、というアドバイス。
マクワクワさんは、人力だけで掘れる上総掘りを現地の環境に合わせた技術にしたいと意欲的でした。
鶴岡先生は以前から、途上国など日本と全く違う環境で上総掘りの井戸を掘ることについて、会で伝承している昔ながらの掘り方や道具にこだわることはない、現地で調達できる資材で、上総掘りの原理をうまく活かして水を得ることができれば、と簡易型にアレンジした掘削に対しても積極的に協力してきました。
50年前まで実際に井戸掘り職人として生計をたてていた鶴岡先生と、具体的な掘削についてディスカッション。
モザンビークでは政府が掘った井戸も、塩が出て使えなかったり、電気がなく機械での掘削が不可能な地域が多いとのこと。
周囲に全く既存の井戸がない地域で、確実に水が出せる掘削場所を見つけるにはどうしたらいいか?という質問には、電気信号を使って地中の帯水層を見極める現代の技術を用いるのが近道だ、というアドバイス。
マクワクワさんは、人力だけで掘れる上総掘りを現地の環境に合わせた技術にしたいと意欲的でした。
鶴岡先生は以前から、途上国など日本と全く違う環境で上総掘りの井戸を掘ることについて、会で伝承している昔ながらの掘り方や道具にこだわることはない、現地で調達できる資材で、上総掘りの原理をうまく活かして水を得ることができれば、と簡易型にアレンジした掘削に対しても積極的に協力してきました。
会のメンバーには、九州から上総掘りの技術を学ぶために千葉に移住し、いずれは海外で井戸を掘削したいと野望を抱く若者もいます。
昨年秋には未曽有の台風被害で停電に見舞われた上総地域で、被災した皆さんの生活用水として威力を発揮した上総掘りの自噴井戸。
遠く海外で、この技術が現地の皆さんの暮らしを支える大きな一歩になってくれればと、メンバー一同、これからも上総で生まれたこの技をしっかり守っていきたいと決意を新たにしたのでした。
昨年秋には未曽有の台風被害で停電に見舞われた上総地域で、被災した皆さんの生活用水として威力を発揮した上総掘りの自噴井戸。
遠く海外で、この技術が現地の皆さんの暮らしを支える大きな一歩になってくれればと、メンバー一同、これからも上総で生まれたこの技をしっかり守っていきたいと決意を新たにしたのでした。
以上は 4 年前に書かれた内容です