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東武鉄道と京成電鉄の令和6年6月6日記念乗車券は、車両番号の一部分「666」にチューモーク!

  2024/6/4
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1989年1月8日(日曜日)に元号が昭和から平成に変わると、11月から2000年12月まで、和暦の年、月、日がすべて同じ数字でそろうことから、多くの鉄道事業者で記念乗車券が発売された。現在の令和でも同様で、2019年から同様の記念乗車券が発売されている。特に2024年は東武鉄道(以下、東武)と京成電鉄(以下、京成)は「令和6年6月6日」にちなみ、車両番号の「666」をさりげなくアピールした。

東武は野田線用の60000系を強調

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60000系を主役に据えた東武の令和6年6月6日記念乗車券の中面(提供:東武鉄道)。
東武の令和6年6月6日記念乗車券は、野田線用の60000系と漢数字の「六」にちなみ、野田線六実(むつみ)から1000円の硬券乗車券(81キロから90キロまでの運賃)を大宮、八木崎、七光台、柏、六実、船橋の6駅で発売される。値段は1000円。

60000系は野田線用の通勤形電車として2013年3月に登場。50000系グループをベースにした野田線仕様の車両で、2015年12月まで18編成108両を導入し、一部の8000系を置き換えた。

注目は台紙中面の右側に掲載されている車両番号で、61601から始まり66601で終わる。写真も66601を強調している。

東武の5ケタ車系(車型)の車両番号については、1983年登場の10000系から万の位を系列、千の位を浅草・柏・池袋方からの固定編成の順序(10両車の場合、1・2・3・4・5・6・7・8・9・0の順)、百の位を固定編成の両数、十・一の位を製造順序としており、わかりやすくしている。

現時点、60000系はすべて6両車なので、百の位は「6」。したがって、大宮・船橋方先頭車の1号車の車両番号の上3ケタは「666」である。

将来は「666」が消える可能性

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野田線用の80000系は現行の8000系と10030系を置き換える(提供:東武鉄道)。
ただ、60000系の「666」は将来消える可能性が高い。2025年に野田線用の次世代通勤形電車として、5両車の80000系が登場し、25編成の導入を予定しているからだ。コロナ禍による混雑率の大幅な低下により、東武は元の状況に戻らないと判断した(今や全国的に混雑率が回復の傾向にあるので、大丈夫なのかなと思う)。

これに伴い、60000系は中間車1両を脱車し、80000系に順次挿入される(注:80000系の一部編成は5両とも新製車)。併せて5両化による改番も行なわれるだろう。例えば66601は「65501」に変わるものと考えられる。

京成は6両編成の現役通勤形電車と「666」を強調

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記念台紙の中面と3666の車号銘板ステッカー(提供:京成電鉄)。
京成の令和6年6月6日記念乗車券は、6両編成の現役車両4車種(2代目3000形、3500形更新車、3600形、3700形)を紹介。本線京成船橋と千原線学園前から660円の硬券乗車券のほか、令和6年6月6日にちなんだ3600形の「3666」車号銘板ステッカーを添えて、京成上野、京成船橋など計20駅で発売される。値段は1320円。

3600形は1982年に登場。成田空港方から3601+3602+3603+3606+3607+3608の6両編成で、一の位の4・5を欠番にして、将来の増結を想定した。十の位について、2編成目を「1」、最終の9編成目を「8」にした。3666は1988年増備の7編成目である。

3600形は1997年から1999年まで一部の編成を8両化する際、別の編成を分解し、中間車は増結車に転用、先頭車は新たな編成に組む措置を取る。3666はその対象となり、3671+3672+3673+3666+3667+3676+3677+3678の編成として、1998年12月27日(日曜日)に再出発。2019年2月14日(木曜日)付で廃車された。

数字づくしの車両に力を入れる京成

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3600形のうち、4両はVVVFインバータ制御車で「ターボくん」と呼ばれている。
京成の和暦の年、月、日がすべて同じ数字でそろう記念乗車券は、かなり力を入れているようだ。

2021年の令和3年3月3日記念乗車券では、3300形(2015年引退)の先頭車3333のオリジナル電車カードを添えた。この車両は1968年に3301+3302+3303+3304、3305+3306+3307+3308というふうに、車両番号を連番とした4両編成で登場し、後述の3500形にも踏襲された。

2023年の令和5年5月5日記念乗車券では、3500形の中間車「3555」の車号銘板ステッカーを添えた。

なお、東武と京成以外の「666」では、Osaka Metro堺筋線の66系がある。ただ、ホームページを見る限り、令和6年6月6日記念乗車券の発売はない模様。

令和7年7月7日記念乗車券も「777」を採り入れる可能性

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左から東武70000系、70090型、京成3700形。
2025年も多くの鉄道事業者で、令和7年7月7日記念乗車券の発売が予想される。実は東武、京成とも「777」の車両が存在する。

東武は70000系、70090型の「777」で、車両番号の百の位の数字が示す通り、すべて7両車である。発売駅も伊勢崎線、日光線の一部駅になるだろう。一方、京成も3700形の中間車に「3777」があり、車号銘板ステッカーを添えることが考えられる。

令和7年7月7日は七夕。7が3つ続くので、“ラッキーセブン”という見方もできるだろう。“縁起がいい日”になることを切に願う。

参考:昭和、平成、令和の期間

・昭和:1926年12月25日(土曜日)~1989年1月7日(土曜日)

・平成:1989年1月8日(日曜日)~2019年4月30日(火曜日・国民の休日)

・令和:2019年5月1日(水曜日・新天皇即位日)~
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岸田法眼の鉄道チャンネル
『Yahoo! セカンドライフ』(ヤフー刊)の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降はフリーのレイルウェイ・ライターとして鉄...
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